「原因となっている方が対策をするのが当然」という原則論的な考え方もあろうが、空母から出ている電波が原因と思われるというのは日本側の専門家の推定で、米軍側は日本側から承認されている電波を使っている」と主張しているそうなので、「うちが原因ではない」と主張されるだけで水掛け論になるのは目に見えている。そんなことよりも、日本側の機器の出力を上げたときに、謎の電波障害の原因である電波源の側(推定によれば米軍側)が使えないようになることはないのかということが問題となるだろう。もし、そうなれば、先方にとっての「電波障害」が起こることになり、先方はその電波を使っているとは言えないので、出力を上げるしか解決策がなく、再度電波障害が起こるのではないか。しかも、電波の強さが全体にレベルアップした状態で。電波が強い環境に長期にわたって生活していた場合に、日本側の住民の健康障害は起こらないのか。通常は、体に障害は起こらないということになっている電波レベルでも、非常に長期に渡った場合には健康障害を引き起こすのではないかという疑いについては、しばしば聞くことであり、また実際のところは大丈夫とも大丈夫でないともよく分からない、因果関係が明確に示されていなければ、そのまま使われ続けてしまうという状況になっている。そして、今回の場合には健康被害に見舞われるのは、日本の付近の住民になることだろう。もちろん、出力を上げる決定をした「総務省の担当者」とやらも、根本原因であろうと思われる米軍側にも、被害はまったく出ないか、ごく限られていることだろう。そういう人がまあ言ってしまえば安易な「解決」をしているわけである。
それにしても、発信源が本当に米軍であるとすれば、何らかの軍事機密と関連している可能性がある。だから、日本側の出力を上げることで先方に「障害」が出れば、間違いなく出力を挙げて、軍事機密のために使用できる状態を確保するだろう。
むしろ、周辺に電波障害が起こって、何らかの軍事機密のために不許可の電波帯を使用している可能性が高いと知れることそのものが、軍事機密を漏らしていることになるとでも示唆してやる方が、別の方策を考えるのではなかろうか。もちろん、米軍が発生源だと主張するのではなく、どこか別のどこかの国の軍隊の場合によっては電波ではなく別の波長域の電磁波に変えた例え話として質問をする。通信に使っているのか、武器のリモート制御に使っているのかわからないが、その波長域で軍事機密がある可能性が非常に高いと推測されること自体が、軍事機密を漏らしていることではないのか。また、その波長の電磁波を集中的に調べられることで、軍事機密が実際に破られる、つまり通信内容を解読されるとか、武器の制御を乱されるといった危険性が高まるわけで、そのような障害を起こさないようにすることの方が、本当の意味で軍事機密を守っていることになるのではないのか、といったことを質問する。
先方が「結局、我々のせいだと言っているのと同じじゃないか」とか言ってキレる可能性もあるだろうが、この電波障害は米軍側にとってもマイナスだということを理解させれば、別の波長域に変えた上で、その波長域でも障害が起こらないような工夫をするで可能性が高くなる。そういうのが本当の解決というものではないだろうか。
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