JOMOやっぱり初戦負けてしまいました(WJBL)

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早稲田のラグビーのメモで「予想の面を含むような内容は、先に書いておかなければ・・・」と書いたばかりなのですが、こちらはメモが間に合わなかったものの、JOMOが負ける可能性があるように思っていました。それで少々敗因分析と、今後の予想を。

WJBLのサイトのこの試合の統計を見ると、まずはリバウンドが36対55。これだけリバウンドを取られると勝つのはむずかしい。特にORは10対21。せっかくシュートがはずれたのにリバウンドを取られて結局決められるというシーンがいくつもありました。それから、ターンオーバー(TO)が昨年度と比べて増えている。昨年度はチーム全体で1試合平均12.57ほどで、これが他のチームと比べて非常に少なかった。ミスが少ないチームだったんですね。少々リバウンドが負けていても、ミスがないので、流れが相手に行きにくかったわけです。

通常の統計は、トータルの数を出す(出場時間・得点)か、1ゲームあたりの数を出す(リバウンド・スチールなど)かだが、いくつかのものは出場時間で割ってから40分をかけて「1試合フル出場していたどれぐらいになるはずの活躍度だったか」みるとという数字にしてみると、出場時のインパクトに近い感じの数字になる。もちろん、ファウルが多くて1試合フル出場ということができないように見える選手もいる。ただし、これは実際の映像を見るとやむを得ないファウルが多い選手もいるし、実際には4ファウルになればコントロールしたりするし、数字だけではわからないところもあるが、一つの目安にはなる。ちなみにこの1試合換算にすると、通常の1ゲーム平均より数字が増えるのが普通。必ず40分フル出場していて、オーバータイムの試合がたくさんあったような場合には減ることがあり得ますが、通常は増えます。

さて、たとえば私がこのところ注目している立川選手ですが、昨年度のレギュラーシーズンは上記の1試合換算にするとTOは1.74。ところが、この開幕戦では5つ。やはり、大山、浜口、楠田の3選手が抜けた穴は、特に精神面で大きいのだろうと思います。バタバタとしたときにそれを抑えることができないのでしょう。立川選手は、昨年度までは短い出場時間で頑張って動き回って流れを変える役割だったわけですが、今期はスターターで、流れを維持することも必要になっているわけで、そのあたりがむずかしいのかと思います。

ちなみに「昨年度のスティールリーダだった藪内夏美選手が絡んで奪われたのは仕方ないのでは」という向きには、昨年度の藪内選手と立川選手のデータを上記の1試合換算で計算してみてもらえると良いかと思います。昨年度のスティールは実はぶっち切りで立川選手が多かったのです。だから、「藪内選手絡みは仕方ない」というわけにはいきません。昨年度のセミファイナルでは、2試合42分の出場で7スティールですから、開幕戦の立川選手の4スティールは、ここのところの結果から考えれば、出場時間が増えた今期はこれぐらいは当然の部類と思います。もっともっと大活躍するところを何試合でも見たいです。

あと、立川選手については、昨年度までの動きを見ていて「切り込んでいくように見せて、ストップしてジャンプシュートができれば得点が伸びるのでは」と思っていたら、この試合でしっかり一度それを見せてくれていました。やっぱり観戦しているだけのファンが考える程度のことは、ちゃんとわかって練習しているんですね。当然のことでしょうが。他にもガードとしてはフリースローのパーセンテージが少し低いことも気になっていたら、昨シーズンは率が上がっていましたし。あとは、出場時間の割りにはファウルが多かったので、厳しいディフェンスは変わらずにファウルが減ってくれると、出場時間が伸びてくるのにと思っていました。こちらの方は今後どうなるか注目したいです。

リバウンドは身長だけから言えば、少し出場していた諏訪選手が入れば、かなり対抗できるようになると思っていました。実は、身長のデータとU23のWJBL選抜の結果あたりを見ていて、いっそ今後を考えて「ひたすらリバウンドだけ取れ」と言って先発に使っても良いのでは?とさえ考えていたのです。ですから出場したときには期待して見ていたのですが、効果が出ないうちに変わってしまいました。結果は、丸山選手も諏訪選手も残念ながらこの試合のリバウンドは0でした。いっそ、どちらかを先発に使って、多少のミスなどがあってもほぼ1試合出場してもらうという割り切り方も一つの選択肢だったのではないかと思いました。いずれにしても両選手の次以降の試合に期待したいです。

それから、矢野選手の不調もやはり痛かった。昨年度のレギュラーシーズンは通常の1試合平均で15点ぐらい取っていましたので。キャプテンになっているし、さらに増えるのではという期待さえありましたから。ただ、NHK-BSの放送で解説していた萩原さんのお話では、ボールの大きさが変わるのは、シュートがうまかった選手の方が影響が大きいとのことでしたので、これもいたしかたないところだったのでしょう。だんだんと調子を上げてきてもらえればと思います。紺野選手の出場がなかったのも疑問だったのですが、あるいは矢野選手と同様の理由でシュートタッチが良くないのでしょうか。とにかく、次以降の試合に期待したいです。

あとは、やはりゾーンディフェンス対策ですね。これで、2ndQTR以降は得点がさっぱり伸びなくなりましたから。身長がある程度あって、チームとして攻める動きをできる選手が必要なのでしょうが、丸山選手も諏訪選手もリバウンドが先でしょうね。ゾーン対策の問題だと思いますが、アシストが全体に少なかったですね。立川選手は1試合換算にするとアシストもかなり多い選手なのですが、ゾーンになってから、ボールが外を回った挙げ句に大神選手が3ポイントを狙うシーンが多かったので、立川選手を含めてチーム全体でアシストが減ったようです。ゾーン対策ができてくれば、チーム全体でのアシスト数も伸びてくると思われます。

JOMOの対戦相手は、このあと、デンソー・富士通・トヨタ・シャンソン・三菱電機・日立HTと続きます。リバウンドのことも考えると、大差で勝てる相手はそう多くないように思います。とにかく2戦目のデンソーにしっかり勝つことが大事でしょう。そうでないと、富士通・シャンソンの昨年度上位チームや、桜庭選手が入ったトヨタなどが続いて、調子に乗れずに最初の一回りは全敗ということすらあり得ない話ではないかもしれません。

ポイントはとにかくインサイドで、まずはリバウンド。

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このページは、Miscが2004年9月26日 21:51に書いたブログ記事です。

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